ポテチ/伊坂幸太郎
伊坂幸太郎原作の「ポテチ」という映画を見てきました。
この映画は2012年に公開された作品なのですが、私の住む街にある「文学館」というところで映画会のイベントがありまして、そこで上映されました。
感想として、「めちゃくちゃ面白かった」です(笑)
小説版も読んだのですが、濱田岳さんはめちゃくちゃハマリ役ですね。
もうこの人のために書いたんじゃないか?っていうくらいぴったりでした。
そして木村文乃さん。
原作を読んだ時にはそんなイメージなかったのですが、こちらも素晴らしかったです。
濱田岳さん演じる主人公は職業空き巣。
でもすごい悪人とかではなくて、ちょっととぼけた感じの心根の優しい青年。という感じ。
木村文乃さん演じるヒロイン(?)はちょっとギャルっぽいんだけど、まったく空き巣っぽくない主人公を厳しくも優しく見守る女性。
2人は同棲していますが、付き合ってるのかどうなのか(笑)
まあ、浮気とかなんとかいうワードが出てくるので一応付き合ってるのでしょうね(笑)
主人公にはある秘密があります。
劇中に出てくる、同じ街の同じ病院で同じ日に生まれたプロ野球選手(補欠)。
そんな2人の関係性が明らかになった時。
主人公の心に宿るある想い。
自分だったらそんな風に考えられるかどうか…
正直自信ないですね。
伊坂さんの作品は時として暗く重いテーマだったりすることがあります。
ですが、この作品は笑いあり、涙あり。
そして見終わった(読み終えた)後はすごく優しい気持ちになれる。
そんな作品です。
私は小説版→映画版の流れで見ましたが、原作の世界観をよく表現できていたと思います。おそらく逆の順に見ても楽しめると思います。小説版は短編で、「フィッシュストーリー」という作品に所収されています。
まだご覧になったことがない、あるいは小説版と映画版どちらかしか見たことがないという方は是非ともどちらもご覧になってみてください。
きっと新しい気づきがあると思います。
いい作品に出会えて感謝です。