【フードロス問題】コンビニの食品廃棄の裏側【バイト歴10年の元店員が告白】

最近ニュースなどでフードロスやその対策に関する話題を見聞きするようになりました。

 

コンビニでも賞味期限切れ間近の商品を値引きして販売したり、

付与されるポイントが多くなったりと各社が対策を始めています。

 

ですが、こういった対策は必要なことですが、

そもそもコンビニの食品廃棄のやり方そのものがかなり異常といえます。

 

今回はそんな世間にはあまり知られていない「コンビニの食品廃棄」にいついて記事にしていきます。

 

結論からいうと、

コンビニで廃棄される食品のほとんどは賞味期限が切れていない

ものばかりだということです。

 

この記事について

 

この記事では「コンビニでどのように廃棄が行われているか」を書いていきます。

この記事を読むことで、フードロス問題をより身近に感じてもらえると思います。

 

筆者について

 

僕は2店舗通算で約10年間コンビニでアルバイトをしてきました。

お客さんたちが知らないコンビニの裏側をみなさんに知っていただきたくて記事にしました。

 

目次

 

 

「廃棄=賞味期限切れ」ではない

 

食品にはどんなものにも原則として賞味期限が記載されています。

(賞味期限の記載は法律により義務付けられています)

コンビニのお弁当やおにぎりだと、「〇月☓日△時」といった具合に、

時間まで決められています。

 

コンビニはだいたい一日に3回の商品の納品があります。

その納品される時間によって賞味期限は異なります。

 

賞味期限が切れたら廃棄されると一般的には思われていると思いますが、

それは違います。

すべての商品は賞味期限が切れる前に回収されて廃棄されます。

 

これは間違ってお客様に期限切れの食品を販売してしまわないことと、

販売する食品の鮮度を一定以上に保つ目的があります。

 

僕のいたコンビニチェーンでは賞味期限の2時間前に回収、廃棄されていました。

 

廃棄時間をすぎるとレジ処理ができない

 

例えば18時に賞味期限をむかえるお弁当があるとします。

 

この場合、廃棄時間は16時です。

16時を過ぎると、そのお弁当はレジでバーコードを読み取った時にエラーとなり、

販売することが出来ません。

お客さんからすればまだ賞味期限が来ていないからいいように思われますが、

レジを通せないものは販売できないので同じものがあればそちらに交換、

なければ別の商品をまた選んでいただくことになります。

 

こうしたシステムで誤って賞味期限切れの食品を売ってしまうことを防いでいます。

 

そのお弁当はいつ食べる?

 

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あなたはコンビニで買ったお弁当やおにぎりをいつ食べますか?

 

朝、会社や学校に行く前にコンビニで買い物をしたとして、

それをすぐ食べる人もいれば、お昼ごはんとして食べる人もいるかと思います。

 

買った時は賞味期限切れではなかった。

でも食べる時には賞味期限切れてた。

 

これは正直お客さんが自分でいつ食べるのか、

その時間まで賞味期限がもつのか、

そこを確認して買っていただければいいのですが、

店側としては、万が一のクレームを考慮して昼食時に期限が切れるものは朝の時点で廃棄するようにしています。

 

弁当やおにぎり以外の食品

 

さて、ここまではお弁当やおにぎりといった、

「コンビニの商品」についてのお話でした。

 

ですが、コンビニにはその他にもお菓子やジュース、生鮮食品(野菜や果物)といった食品も扱っています。

今回の記事で僕が知っていただきたのは実はこれらの食品の廃棄についてです。

 

「保存がきく」食品

 

お弁当やおにぎりなどの食品はだいたい24時間程度で消費されることを前提とされています。

長くても2日置いておくことはないと思います。

 

ですが、スナック菓子やペットボトル飲料、缶飲料、デザート類などはある程度の期間店頭に置かれることを想定されています。

(ケーキなどの生菓子はこの限りではありません)

 

そしてこれらの食品もお弁当などと同様に「すぐに食べられない」ことを前提に廃棄時間が決められています。

 

同じ飲料でも缶と紙パックでは期限が異なる

 

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缶ジュースと、紙パックのジュースでは賞味期限が異なります。

当然廃棄時間も異なります。

 

実際どのぐらい違うかというと、

紙パックの飲料は賞味期限の5日前、

缶の飲料、あるいはペットボトルの飲料は賞味期限の30日前に廃棄されます。

 

デザート類とスナック菓子

 

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デザート類やスナック菓子も同様です。

 

プリンやヨーグルトなどのデザートは5日前、

ポテトチップスやチョコレートなどのお菓子は30日前に廃棄されます。

 

保存できる期間が長いものの方が早く廃棄される傾向にあります。

 

これもやはり、「お客様が買ってから実際に食べるまでの時間」を考慮してのことです。

 

「いつ食べるか」にこだわりすぎ

 

僕はコンビニに勤務していた10年の間ほんとに謎でした。

お弁当やおにぎりの廃棄時間はまあ理解できます。

お客さんが実際に食べる時間を想定して廃棄するのは一種の「気遣い」といえます。

 

でもジュースやお菓子はいくら何でも異常じゃないですか?

 

そもそもコンビニでジュースを買ったとして、いつ飲みますか?

ほとんどの人は店を出てすぐ封を開けますよね?

で、その日のうちに飲み切ると思います。

 

コンビニって、

「のどが渇いたから飲み物買おう」とか、

「お菓子食べたくなったから買いに行こう」とか。

そういう目的が決まった状態で行くと思うんですよね。

 

で、買うとだいたいすぐ食べるなり飲むなりすると思うんです。

 

1ヵ月以上家で放置されることを想定しないといけないのでしょうか?

 

「廃棄=捨てられる」という現実

 

どうでしょうか?

ここまでで、コンビニの廃棄の実態がすこしは伝わったでしょうか?

 

なかなかイメージしづらいかも知れません。

 

多分、実際に食べ物が大量にゴミ箱に投げ入れられているところを見ると、

「もったいない!」

と、言わずにはいられなくなると思います。

 

飲料は基本的に中身をすべて下水に流します。

 

ペットボトル飲料や缶飲料はめったに廃棄にはなりませんが、

紙パックのお茶やフルーツジュースなどは結構廃棄になります。

 

レジ後ろにあるシンクに、何リットルもの飲料を流して捨てるんです。

 

「これで何人のお腹が満たせるかな」って言いたくなるような量のお弁当やおにぎり、

パスタにパン、サラダ、プリンやヨーグルトなど。。。

 

廃棄するときは買い物かごに廃棄するものを回収していきますが、

紙パックのジュースだけでかごいっぱいになることもあります。

平均するとかご2つ分は毎日夜の時間帯だけで廃棄してました。

金額にすると1万円ぐらいです。

 

朝昼晩と合わせると1日3万円近く廃棄が出ていたと思います。

 

キャンペーンなどがあると更に増える

 

新商品や、割引の対象商品などは本部からの指示で多めに発注したりすることがあります。

僕が働いていたお店がリニューアルオープンしたことがあったのですが、

この時はパンをかなり大量に仕入れていて、値引きもしていたのですが、

大量に売れ残りました。

かご5つ分はあったと思います。

 

 

「人の行いとしてどうなのか」

 

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とてつもない罪悪感に襲われます。

でも、怖いもので慣れるんですよね。

 

当時バイトで入ってきた大学生が言ったひとことがいまだに記憶に残っています。

 

僕の勤務していた時間は20時から24時までだったんですが、

やっぱりお腹すくんですよね。

そんな時に一緒に入っていた大学生がいったひとことがこれです。

 

こんなにお腹すいてる時に食べ物捨ててる僕らのメンタルってやばくないですか?

 

その時はお互い笑っていましたが、

ほんとにそうですよね。

 

ごはんが食べられずにお腹を空かしてる人の前で食べ物をゴミ箱に投げ込めますか?

 

「まだ食べられる。でももう売れない」

 

優先するべきなのは、売れることより食べられることだと僕は考えます。

 

最後に

 

いかがだったでしょうか。

 

コンビニでは賞味期限を迎える前に様々な理由で、

まだ食べられる商品が捨てられていることを知っていただけたと思います。

 

「売れる分だけ発注すればいいじゃん」

 

たしかにそうですね。

その辺は売り場の見ばえのために大量に仕入れるようにするという本部の戦略もありますし、商品が少ないと残り物感がすごくて売れないというのもあって、

売れそうな見込み量より多めに発注してしまうところもあります。

 

某大手コンビニでは、

「売り切れは発注ミス。買えなかったお客様は満足させられなかったということ。」

と本部から指導されたりするそうです。

 

今後はフードロス削減のためにそういった部分も改善はされていくとは思います。

 

ですが消費者もせめて、お弁当を後ろの方から取ったり、

牛乳の賞味期限を1日でも新しいものを奥から引っ張り出したりせずに、

賞味期限が近いものを無駄にせずフードロスを減らしていけるように努力していくべきではないでしょうか?

コンビニは古いものが一番手前に来るように陳列しています。

「古い」といっても大した差はありません。

その古さを味で感じ取ることはまず不可能です。

 

フードロス問題を行政や企業だけの責任にせずに自分たちにもできることを考えるべきです。

 

日本には「もったいない」というすばらしい言葉があります。

 

食べ物を粗末にせず、「もったいない」の精神で食べ物を大事にいただきましょう。

 

 

daibutsux.hatenablog.com

 

【ブラックバイト?】コンビニのバイトってどうなの?【バイト歴10年の元コンビニ店員】

 

 

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コンビニのバイトってブラックだっていうけど実際どうなの?

 

こんな疑問に答えます。

 

結論からいうと、

「コンビニバイト=ブラック」という訳ではありません。

 

身もふたもない言い方かもしれませんが、

ブラックかどうかはあなたがコンビニの仕事を好きになれるかによりますし、

勤務する店がどんな店かにもよります。

 

つまりセブンだからホワイト、ファミマだからブラックだなんてことはないですし、

あなたがコンビニでの仕事に楽しさを見いだせれば非常に楽しいやりがいのある仕事になると思います。

 

この記事について

 

この記事ではコンビニ店員が具体的にどんな仕事をしているのか解説していきます。

これからコンビニでバイトしようかと思っているひとは事前に知ることで後悔しないバイト選びができると思います。

 

また、記事の最後に僕がコンビニで働いていて良かったことと嫌だったことをまとめています。

ぜひ最後までご覧ください。

 

筆者について

 

僕はコンビニで2店舗通算で10年間アルバイトをしていました。

基本的にコンビニのバイトがすきでした。

なるべく中立な立場で記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

 

目次

 

 

コンビニバイトの主な仕事

 コンビニバイトのイメージというと、

とにかくやることが多そう」というのが一番多いかと思います。

 

コンビニエンス(便利な)ストア(お店)という名の通り、

コンビニには本当にたくさんのサービスが存在します。

 

ですが、それ以前に店員がまずやるべき仕事があります。

それらをまず紹介します。

 

  1. レジ
  2. 掃除
  3. 売り場の手直し
  4. 商品納品時の検品、陳列
  5. 商品の廃棄
  6. ホットスナックの製造
  7. 冷蔵庫、冷凍庫の温度管理

大体この辺りがコンビニ店員が毎日やっている業務です。

 

1.レジ

 

お客さんが選んだ商品を会計のためにレジに持ってきて、計算してお金をいただいて、商品をお渡しする作業です。

この時商品に付いているバーコードを読み取って金額をレジに入力していきます。

レジ横に置いてあるホットスナックやおでんなどはレジ画面にタッチパネルがついているので注文を受けた商品をタッチして計算します。

 

お弁当など温めが必要な商品はお客さんに「○○温めますか?」と聞いて必要に応じて温めます。付属している醤油やマヨネーズは外さないと大変なことになります。

 

温かい商品は他の商品と分けて入れなければなりません。

 

ちなみに僕はバイトを始めて間もないころに、巻きずしといなり寿司のセットを間違えて温めたことがあります(笑)

お客さんはびっくりしてましたが、笑って許してくれました。

今ならすぐ替わりを用意してお詫びするところですが、

まあ新人の特権ってやつですかね(笑)

 

さて、袋詰めはスーパーと違って店員がしなければなりません。

袋の大きさのチョイスなども覚える必要があります。

 

お金を受け取り、商品をお渡ししたらレジ終了です。

ありがとうございます。またお越しくださいませ。

といってお客さんを見送ります。

 

コンビニで一番多い業務がこのレジ作業です。

忙しい時間帯だとレジだけで一日が終わるほどです。 

2.掃除

 

次に掃除です。

コンビニに限らず、汚いお店はお客さんに選んでもらえません。

なので、掃除はとても大事な仕事です。

 

床掃除

 

ほうきでの掃き掃除や、水を付けたモップでの拭き掃除、ダスタークロスなどを使って床を掃除します。

雨天時などは床がすごく汚れるので大変です。

 

商品のホコリ取り

 

コンビニの商品は長期間陳列されたりするものもあるのでかなりホコリがつきます。

特に出入り口付近の商品は外からの風も当たるのでけっこう汚れます。

それらを空き時間を使って毛ばたきで落としていきます。

 

棚清掃

 

商品と同様に陳列棚にもホコリが積もります。

24時間営業していることもあって棚には虫もよく落ちているので特に暖かい時期などはマメに掃除する必要があります。

 

トイレ掃除

 

トイレはいまやコンビニのサービスのひとつといっても過言ではありません。

トイレを利用したついでに買い物をされるお客さんもいます。

でももしトイレがめちゃくちゃ汚かったらもうそこのコンビニのトイレは利用しませんよね?

客商売でトイレが汚いのは致命的

といわれるくらいトイレは重要な場所です。

放っておくと臭いも付くのでここもコマメに掃除する必要があります。

 

フライヤー清掃

 

揚げ物を調理するフライヤーも2日に一回油の交換と、

洗浄作業をします。

 

食品を調理するので異物が残ったりしないように気を付けないといけません。

 

その他

 

そのほかにも、レジカウンター周りを拭いたり、

コピー機やATM周りの拭き掃除、

ゴミ箱のゴミ回収など、

店をキレイに保つために様々な場所に目を配る必要があります。

 

とにかく空いている時間はほぼ掃除に費やします。

 

3.売り場の手直し

 

お客さんが買い物をするといちばん手前の商品がなくなりますよね?

2列目の商品を手前に出すことを、フェイスアップ前出しといいます。

 

特にお客さんのピークが過ぎた後はキレイに前出ししないと売り場がぐちゃぐちゃになるので大変です。

 

ちなみに、缶飲料など丸い商品は顔出しといってラベルが前を向くように揃えてあげると売り場がすごくキレイになります。

 

売り場がキレイに整っていることは店の清潔感アップの効果もあるので暇なときは積極的に売り場に出て作業しましょう。

 

4.納品時の検品、陳列

 

コンビニにはたくさんの品目の商品があります。

お弁当やパンなどは毎日納品があります。

そのほかにも、雑誌やお菓子、飲料や冷凍食品など、

曜日によって決まった商品が入ってきます。

 

これをバーコードリーダーがついた端末で読み取り、納品予定数と実際の納品数を確認しながら検品して陳列していきます。

この時、商品に破損などがないかも一緒に確認しないといけません。

 

5.商品の廃棄

 

店内にある食品関係はすべて賞味期限が設定されています。

これらを店のルールにしたがって廃棄しないといけません。

 

廃棄漏れはクレームの原因にもなるので気を付けないといけません。

 

6.ホットスナックの製造

 

レジ横にある揚げ物や焼き鳥などの商品をつくります。

ほとんどはレンジで温めたりフライヤーで揚げるだけなので簡単です。

 

フライドポテトは味付けや計量が必要なので少し手間ですが、

販売できる時間が短いので置いてない店舗もあります。

 

7.冷蔵庫、冷凍庫の温度管理

 

決まった時間になると各冷蔵庫、冷凍庫の温度をチェックシートに記入していきます。

この時温度が規定値を超えていると食品の鮮度が保てなかったり、アイスが解けたりします。

 

温度管理の履歴が残っていないと、冷凍庫の故障などで商品がダメになった時に保険がきかないんだそうです。

まあバイトにはあまり関係ありませんが、忘れずチェックしましょう。

 

 

いかがだったでしょうか。ここまでコンビニ店員が毎日やっている仕事について解説しました。

これらはあくまで基本で、店によってもっと多いところもあるかもしれませんし、

ボリューム的に昼間出来ない店は全部夜勤任せな店もあると思うので、

実際入ってみないとわかりません。

 

ですが、コンビニ店員がやることが多そうに見える原因はこれらの仕事にプラスしてコンビニが提供しているサービスを店員が覚えなければならないからです。

 

ここからは、コンビニでのサービスについて解説していきます。

 

コンビニが提供している主なサービス

 

  1. 代行収納
  2. 宅配便やメール便の受付
  3. ネット通販商品の受け取り
  4. チケットの発券
  5. コピー、ファックスのサービス
  6. 原付バイクの自賠責保険の支払い
  7. 恵方巻やクリスマスケーキなどの予約受付

現在のコンビニだと大体このぐらいのサービスが提供されているかと思います。

ではひとつずつ解説していきます。

 

1.代行収納

 

代行収納というのは、本来なら電力会社や水道会社などに直接支払う料金を振り込み用紙を持参してコンビニのレジで支払うサービスのことをいいます。

公共料金だけでなくクレジットカードの利用代金や、

アーティストのファンクラブの会費の支払いなどもあります。

 

ちなみにコンビニで支払いが可能なのは、

振込用紙にバーコードが記載されているものに限ります。

 

2.宅配便やメール便の受付

 

宅配便はお客さんが持ち込んだ荷物の大きさ、重さを計量します。

伝票はお客さんに書いていただきますが、

外国人の方などは頼まれて書くこともあります。

伝票には、

  1. 元払い用(お客さんがその場で運賃を支払い)
  2. 着払い用(荷物を受け取った人が運賃を支払い)
  3. 複数口用(複数の荷物を同じ住所に送る)
  4. ゴルフバッグ配送用

などがあります。

1と2以外はあまり来ないのでいざ来るとかなりテンパります(笑)

4は10年間で1度だけ経験しましたがかなり焦りました。

お客さんがいい人でいつもコンビニから配送しているらしく逆に教えていただきました(笑)

 

メール便に関してはポストに入る大きさであれば受付できます。

ちょうどポストの投函口ぐらいの枠が置いてあるのでそれを通過できるかどうかで判断します。

メール便は伝票などもないので料金をいただいて終わりです。

 

両方とも現金や印鑑、免許証などの貴重品は発送できないので注意が必要です。

 

最近多いのはメルカリやネットオークションの発送依頼の受付です。

これは毎日といっていいほど来ますが、

手続きはすべてお客さんがやってきてくれるのでレジ処理して必要な貼り付けるものをお渡しして終わりです。

 

3.ネット通販商品の受け取り

 

Amazon楽天で買った商品をコンビニで受け取れるサービスです。

これもお客さんが手続きは済ませて来てくれるのでレジ処理して荷物を渡して終わりです。

 

4.チケットの発券

 

ファミマだとファミポート、ローソンだとロッピーなどで映画やレジャー施設のチケットを購入できます。

お客さんが上記の機械を操作してレジに支払いをしに来るのでレジ処理後、

チケットをお渡しして終わりです。

 

5.コピー、ファックスのサービス

 

コピー機の使い方がわからないお客さんは意外と多いです。

特に免許証を両面一枚の紙にコピーしたいというお客さんが多いですね。

 

ファックスもコピー機を使って送ることができます。

 

どちらも忘れ物が非常に多いのでマメに原稿を置く場所に忘れてないか確認した方がいいです。

 

6.原付バイクの自賠責保険の支払い

 

これもめったに来ないのでなかなかレアな案件です。

ただ、お客さんがもってきたレシートのバーコードをスキャンするとレジの画面にすべて指示が出てくるのでその通りやればOK です。

 

7.恵方巻やクリスマスケーキなどの予約受付

 

これはかなりめんどくさいです(個人の感想です)。

受付する日によってお渡しできる日程が変わったり、

年賀状なんかだとはがきを持ち込みなのか、

はがきも併せて購入なのかで料金が変わったりもします。

 

コンビニはこういう季節もの商品を常に扱っているのでなかなか憂鬱です。

夜の時間帯だと受付はほとんどなくて受け取りが主なのでその点は夜が楽ですね。

 

 

いかがだったでしょうか。

コンビニが提供しているサービスは本当にたくさんあるので、

覚えるのはなかなか大変ではありますが、

やっていれば割と覚えられるものですよ(笑)

 

「コンビニで働いて良かったな」と思うこと

 

コンビニで働くことのメリットはいくつかあります。

これは人によって様々ですが、とにかく世の中の流れがよくわかります。

店内には常に最新号の雑誌がありますし、

新聞も一般紙、スポーツ紙合わせて毎日入荷します。

 

もちろん勤務中には読めませんが(読む人もいますが)、

表紙だけ見て後でネットで調べたり、勤務後に立ち読みしたり。

ゴムがかかっているような雑誌も堂々と読めます(笑)

 

僕は昼間は会社員をしていて夜はコンビニで働いていました。

なのでニュースはほとんど見てなかったですけど、

割と流行りものには詳しかったと思います。

むしろやめてしまった今の方が世間には疎いです(笑)

 

後はなんといってもお客さんからの「ありがとう」だと思います。

特にお年寄りや小さな子供さんに喜んでいただけるとすごく嬉しかったです。

 

たまに来るお客さんでファッション関係のお仕事をされているお客さんだと思うのですが、

モデルさんの写真に洋服の写真を合わせて、「どれが一番いいか?」を聞いてくるお客さんがいました。(この方は40代前半?ぐらいの方でした)

コピーを取った後にいろいろと聞かれていたのですが、

僕が遠くにいてもわざわざ僕を呼ぶんですよね。

ある時、

「どうしていつも僕に聞くんですか?女性のスタッフの方がお役に立てそうですけど…」

と聞いてみたんです。そしたらそのお客さんが、

「女性の服に対しての男性の意見が知りたいし、

 女性スタッフは身近にたくさんいるし、

 なによりお兄さんは全然嫌な顔せずに私に付き合ってくれるし、

 ちゃんと考えたうえで真剣に答えてくれる。

 だからいつもここでコピーしてお兄さんに意見を求めるわけ。」

僕はかなりの楽天家なので、

あなたがいるからこの店を利用してるの

と脳内変換しました(笑)

 

自分のことを頼ってお店に来てくれるお客さんがいる。

コンビニに限りませんが接客業をしていてこんなに嬉しいことはないと思います。

 

コンビニで働いていて嫌だったこと

 

いくら好きな仕事とはいえ、嫌なこともあります。

残念なことではあるんですが、これは嫌なお客さんに当たった時です。

 

特に理不尽な理由で怒鳴られたりすると、

怖くてしばらくレジに立てなくなります。

仕事なのでそれでも接客はしますが、胸の内はなんともざわざわしていました。

 

一度「マヨネーズが売り切れてる」という理由でめちゃくちゃ怒られたことがあります。

後で店長聞いたところ、そのころ東日本大震災があった直後で食料品は東北方面優先だったので入荷していなかった、のだそうです。

「マヨネーズも?」と思いましたが(笑)

おそらく発注自体出来なかったんだと思います。

 

もちろん品切れでお客さんにご迷惑をお掛けしたことは申し訳ないことですが、こちらに非がないようなことでも理不尽に怒ったり暴言を吐いてくるお客さんはある程度います。

人を相手にする以上仕方がないことではありますが、

これはほんとに嫌でしたし、悲しかったです。

なので自分はどこかお店で店員さんの不手際にあっても寛容であるよう心がけています。

 

最後に

 

コンビニ店員が普段どんな仕事をしているかおわかりいただけたでしょうか。

こうして改めて見てみると、「たくさんあるなあ…」と他人事のように思ってしまいます(笑)

 

コンビニは基本的に長い時間シフトに入るということがないので、

今日読んでいただいた内容をすべて毎日こなすということはないと思います。

 

ですが、あなたや他のスタッフが毎日コンビニで業務を行うことで、

24時間営業が維持され、お客さんが必要なサービスを受けることができるのです。

 

コンビニは「底辺の仕事だ!ブラックだ!」などといわれることがよくありますが、

お店を支えている、あるいはお客さんの役に立っているという実感を強く感じられる仕事だと思います。

 

どんな仕事にもいい面悪い面はあります。

 

出来ればそういった世間の声で判断せず、一度経験してみて欲しいです。

 

興味がある人はぜひ一度応募してみてください。

派遣社員はブラック?6年間の経験から思うこと【体験談】

みなさん、こんにちは。

派遣社員の求人に応募してみたいけど、やっぱりブラックなの?

そんな疑問に答えます。

 

結論からいうと、ブラック寄りのグレーです。

 

どういうことなのか解説していきます。

 

目次

 

 

派遣がブラックである理由

 

派遣がなぜブラックといわれるのか?

理由は簡単で、

正社員と同じ仕事してるのに格差があるから。」です。

 

そもそも正社員と派遣社員の間にスキル的な差はほとんどありません。

むしろ派遣社員の方がスキル面でしか自分の良さをアピールできない分、

正社員よりも高いスキルをもっている人もいます。

 

仮にスキルレベルが同じでも、同じ仕事をする以上は同じだけの収入を得られて当然だと思います。

ですが現実は、正社員のほうが収入は高いですよね?

これが派遣がブラックだといわれる一番の理由だと思います。

 

派遣の方が収入が低くなる仕組み

 

では、なぜ派遣の方が収入が低くなるのでしょうか?

これにはお金の流れが関係しています。

 

派遣社員というのは当然派遣会社に所属しているので、

給料は派遣会社から支払われます。

 

派遣会社はユーザーとなる会社に対して人員を派遣する代わりに、

時間単位いくらでサービス料のようなもの請求します。

 

このサービス料から派遣会社が諸経費を差し引いたものが派遣社員の給料となるわけです。

 

もし派遣社員正規雇用されている社員と同等、

あるいは高い給料を得ようと思ったら、

この時点でユーザーは正社員に支払う給料より多いサービス料を支払うことになります。

 

これだと大赤字になりますから、ぎりぎりの経費に抑えた結果、

派遣社員に支払われる給料が低くなってしまうのです。

 

ただ、厳密にいうと、

ユーザーは正社員に支払うお金より高い料金を派遣会社に支払っています。

それでもユーザーは、

退職金の積み立てなどの福利厚生にかかるコストをカットできます。

 

つまり、間に入る派遣会社がピンハネするせいで派遣社員が得る給料が減ることになるのです。

 

いつリストラされるかわからない

 

給料面以外のことでいえば、

いつ契約を切られるかわからない

というのがあります。

 

ユーザーが派遣社員を雇う理由は、

  • 正社員よりコストが安くすむ。
  • 人員の調整が簡単。

だいたいこの2つが主な理由です。

 

忙しい時には人を雇い入れて、

暇になるとクビにする。

 

日本は労働基準法によってこういったことが簡単にできないようになっているため、

派遣会社から人員を借りて、

いらなくなったら返すのです。

 

景気の変動は予測が難しい

 

季節が関係するような仕事であれば忙しい時期、暇な時期はある程度予測できます。

 

ですが、半導体の工場や自動車の工場などは景気の変動に左右されます。

 

僕がいた工場は、僕が辞めて2ヵ月後にリーマンショックがあり、

かなりの人員がリストラされたと聞いています。

 

この時は正社員の人たちも影響が少なからずあったと思います。

 

記憶に新しい派遣村

 

リーマンショックの時に生まれた言葉のひとつに「派遣切り」があります。

 

景気の低迷を理由に多くの派遣労働者が突然職を失いました。

 

僕もそうでしたが、ほとんどの派遣労働者は寮に入っています。

解雇されることはすなわち、

住居を失うことを意味します。

 

職を失い住居を追われた労働者が集まり公園内に「派遣村」を作ったことも話題になりました。

 

これからの「派遣社員

 

さて、僕は冒頭に「ブラック寄りのグレー」といいました。

ここまで読んでいただいて、

「ホワイトな要素ゼロじゃん」

と思われるかもしれません。

 

残念ながら現時点では「派遣はブラック」と言わざるを得ません。

 

現在は派遣先での勤務が3年を超える場合には直接雇用の機会をつくるよう国が定めるなど、

派遣社員の雇用環境は改善しているように見えますが、

これはかえって派遣社員、さらにはユーザーをも苦しめています。

 

ですが、今後は少し変わってくるかと思います。

 

終身雇用の崩壊

 

先日トヨタ自動車の社長が、

「終身雇用の維持は厳しい」

と発言したことにより終身雇用の崩壊が始まったといわれています。

 

そもそも派遣社員にはそんなものなかったわけですから関係ないのですが、

正社員も安定路線ではないとなると、

むしろ派遣は有利になるように思います。

 

ただし、条件はあります。

それは「スキルがあるか」ということです。

 

派遣から正社員へとシフト

 

派遣での仕事を選ぶとき、

この仕事でどんなスキルが身につくか

というところを意識してみてください。

 

おそらくほとんどの仕事ではスキルは身に付きません。

 

ですが、僕の経験だと製造の仕事をするうえでエンジニアのひとと話したり、

サブリーダーなどの役職につくことでマネージメントの経験を得たり、

ただ働くだけでは身につかないスキルを得ることができました。

 

スキルを身につけることができれば、

自信も付きますし、転職にも有利になります。

 

これからは正社員だから安泰という社会ではなくなります。

 

あなたが「生きていくためのスキル」を身につけることが出来るのであれば、

派遣という働き方は全然ありです。

 

「でもそれ派遣じゃなくて正社員でもよくね?」

 

たしかにそうですね。

でも、正社員になるには越えなければならないハードル(学歴など)があったりもします。

実際僕は高卒ですが大卒の正社員と一緒に働いていましたし、

その人たちに能力面で劣っていると思ったことはないです。

 

派遣会社を通すことでそこらへんのハードルも下げられるかなと思います。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

僕は6年間派遣で働いて辛い思いもしましたし、

得たものもたくさんありました。

 

「正社員だからホワイト。

 派遣だからブラック。」

 

一概にこうはいえない現実も見ています。

 

さらに、今後は正社員であることの意味を考えさせられる時代になっていくと思います。

 

僕の結論は、

「ちゃんとスキルを身につけられるなら、派遣もあり」

です。

 

若い人で働き方に迷っているひとは、

とりあえず派遣で働いて、何か独学で学ぶのもいいと思います。

 

一番ダメなのは、正社員だろうが派遣社員だろうが、

思考停止してただ働くこと

です。

 

せっかく派遣というシステムがあるのですからうまく利用して、

未来を豊かなものにしてください。

 

この記事があなたの一助になれば幸いです。

 

 

 

ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎【映画感想】

ゴールデンスランバーの映画版を観ました。

 

私はいつも「原作(小説)→映画」の順で観るんですけど、当たり前かも知れませんがやっぱり小説版の方が面白いですね。

 

この映画はけっこうな大作だったので時間も長かったですし、キャストも豪華でした。

竹内結子さんがひたすら美しいです(ミーハー)

 

主演は堺雅人さん。

多分堺雅人を初めて認識したのはこの映画だったと思います。(主演してるのは知ってましたが観ていなかった)

 

話の流れ的にもほぼ小説に忠実に描かれていたかな、と。

 

ただ少し残念だったのは、小説版の好きなシーンで挙げていた主人公がヒロインに告白するシチュエーションが小説版とは違っていました。

 

告白するシーンが花火大会ではなかったのですが、

「これはもうあのシーンはないのかなぁ…」

と軽くショックを受けていたのですが、

ちゃんと花火大会のシーンはあって、

それはそれで素敵なシーンになってます(笑)

いい歳したおっさんがキュンキュンできます(笑)

 

最後になるんですが、

私は小説を読んでいるので時間軸が過去に行ったり来たりしても理解できます。

もしかしたら小説を読んでない人はちょっとわかりにくい構成になってるかもしれません。

 

ちなみに私がなぜ小説を先に読むかというと、

映像を先に観ちゃうと、もう文章を読む気がなくなるんですよね(笑)

 

なので「まだ映画観たことないよー」という人は

先に小説を読むことをオススメします。

 

JFK暗殺事件の犯人とされる「オズワルド」は果たして本当に犯人だったのでしょうか?

 

この映画を観て少し考えさせられました。

 

 

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ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎【読後感想】

伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」を読みました。

やはり、安定の伊坂作品です。

もちのロンで面白かったです(笑)

 

ストーリーは首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が追ってくる警察からひたすら逃げる。

道中、友人や元恋人、後輩、裏稼業の男、かつての同僚。様々な人に助けられながら困難を乗り越えていく。

孤独な逃走劇でありながら人の優しさに触れる。

 

「なぜ自分がこんな目に?」そう苦悩しながらも理不尽かつ強硬的に手段を選ばない警察から逃げ続ける姿は自分に重ね合せるととても怖くなります。

 

伊坂さんが描く警察ってなんかめっちゃ怖いんですよね。

「火星に住むつもりかい」に出てきた平和警察も怖かった。

こういった権力を持った組織に追われる恐怖。

今思い出しても怖い(笑)

 

私が読んでいて1番よかったシーンは、花火大会のシーン。

このシーンで主人公は友人に告白をするのですが、その時の2人のやりとりが妙に懐かしく、「昔こんなことあったな〜」的な回想をしてしまいました(笑)

 

そして事件が一応の解決をみて3ヶ月のエピソードで逃走中に助けてくれた人たちのことがエピローグとして語られます。

このくだりが本当によくて。

特に主人公の両親の話。

本編の中でも両親は出てきていて、その時の父親のセリフがまたいいんです…

マスコミにマイクを向けられて息子に対する思いを語る。息子を信じマスコミと闘おうとするその姿は子を持つ親として胸打たれるものがありました。

「俺は息子を信じてるんじゃない。知ってるんだよ。」

ホントにカッコいい親父さんでした。

 

ところでみなさん、友達はいますか?(笑)

人並みに生きてきましたが、私には友達がほとんどいません。

学生時代の友人などはかなり疎遠で、たまに遊ぶといえば会社の同僚ぐらいなもので。

 

この主人公は冒頭で親友を亡くし、頼った後輩は暴行を受け、そんな状況でも自分のために行動したかつての恋人も自分のために傷を負います。

 

濡れ衣とはいえ、首相殺しの犯人として追われる時になった時、果たして自分のことを信じて助けてくれる友人や仲間がどれだけいるでしょうか?

私はすぐ捕まる自信ありです(笑)

みなさんも友人と家族は大事にしましょう。

 

さて、ご存知の方もいると思いますが、この作品も映画化されています。

映画の方はまだ見ていないので見たらまた感想レビューしたいと思います。

 

最後に、私は文庫版を読んだのですが、文庫版には巻末に伊坂さんのインタビューを抜粋した記事が載っています。このインタビューもぜひ読んでいただきたいのですが、単行本の方に載っているかどうか?がちょっとわかりません。

そのインタビューの中で伊坂さんが、

「物語の風呂敷は、たたむ過程がいちばんつまらない。」

というふうにおっしゃっています。

これはつまり物語の伏線を綺麗に回収してスッキリ終わる、ということが「つまらない」とおっしゃっているのですが、伊坂さんはもともと伏線ををいかに綺麗に畳むか?というところにフォーカスしてそのスッキリ感が魅力の作風だったそうです。

ですが、ご自身はそういうストーリー展開が「つまらない」と感じていたらしく、自分の好きなように「畳まず終わる」展開を書いた初めての作品だったそうです。

たしかに伊坂さんの作品ってどこかかすかに「モヤ感」が残るんですよね。

ただそれがいい感じの余韻になって、頭の中で作品のイメージが膨らんでいく。

そういう読後感が残る伊坂作品。

ぜひ読んでみてください。

 

羊と鋼の森/映画版

羊と鋼の森の映画版を観ました。

 

感想としては、ちょっといまひとつだったかな、という感じですね。

 

小説版の感想でも書いたのですが、双子のピアニストの配役というのがやはり個人的にハマりきらず…

あと、物語的にアップダウンが少なく静かにフラットに展開していく感じで、「なんとなく見ていたら終わってた。」という印象でした。

 

とはいえこれはこの作品のいいところでもでもあるので、少し「しっぽりした映画」を観たい方にはおすすめです。

 

この映画を観ていて1番目を引いたのは山崎賢人さんの演技ですね。

この映画が公開された頃何かと映画の主演に抜擢されていて「また山崎賢人かよ」というような意見をネット上などでも見かけていました。

私自身は山崎賢人さんの演技は観たことがなかったので今回初めてちゃんと観ました。

 

見た目のキャラクターと主人公のキャラクターがよく合っていたというのもあるかもしれませんが、演技もうまくてびっくりでした。

若手のイケメン俳優ということで、見てもないくせにあまり期待してませんでしたが(笑)

素晴らしい役者さんですね。

今公開されているキングダムにも出演されていますが、ちょっと観に行こうかな?と思っています。

 

ストーリー的な部分にすこし触れると、

やはり小説版と映画版では若干ストーリーが異なるのはまあ仕方ないのでしょうが、ひとつ印象的な場面がありました。

 

主人公が初めて1人で調律を任されて客先に出向くシーン。訪れた先で対応してくれたのは1人の青年。目も合わせず何も話さない。

ただピアノの前に案内するだけで、何も話すことなく作業を始めることになります。

長い間放置されたピアノは痛みも激しく音の調整も困難に思えましたが、なんとか仕事を終え試し弾きを促すと、次第に笑顔を取り戻していく青年。

 

このシーンは小説版だとそんなに深く描かれていなかったような記憶なんですが(すいません。この辺ちょっとうろ覚えです汗)、映画版だとこの青年の背景が詳しく描かれています。

 

この映画は基本的に双子のピアニストと調律師たちを中心に描かれているのですが、私はこの青年のエピソードが1番印象に残りました。

ここはピアノと調律師というよりは音楽の奥深さというか、素晴らしさというか。

そういったものが出ていたシーンだったかなと思います。

 

まとめ

・派手さはないけど、ゆったり進むストーリーと美しい映像が楽しめる作品。

山崎賢人さん好きなら必見の映画。

 

ぜひお近くのレンタルショップでレンタルしてみて下さい(^_^)

 

フィッシュストーリー/伊坂幸太郎

先日記事にしました「ポテチ」と同じ本に所収されている、本の表題作にもなっている「フィッシュストーリー」の劇場版を観ました。

 

 

 

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この作品は原作とはかなり違っていました。

もちろん大筋では原作を踏襲していますが、

冒頭で隕石が接近していて、人類滅亡のカウントダウン状態になっているんですが、

 

「あれ?これ『終末のフール』じゃない?

    借りるDVD間違えた?

    てか、これも映画化されてんの?」

 

もう頭ん中「???」状態でした(笑)

 

でもそんな世界の中のあるレコード店が出てきたところでやっと「ああ、合ってた」ってなりました(笑)

 

物語は「フィッシュストーリー」という名の曲をきっかけに世代を飛び越えて展開されていきます。

まったく売れずに誰にも届かなかったはずのその曲が、壮大なストーリーを巻き起こす。

 

伊坂幸太郎ファンならずとも観て損はないと思います。

特に多部未華子さんの泣き顔は必見です(笑)

 

ちなみに、ストーリーや設定が若干違うとはいえ、結末はだいたい同じです。

小説版も劇場版もオススメですが、どちらを先に観てもネタバレします。

ただネタバレしても結局面白いのでどっちもオススメです(笑)

 

 

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